乾燥肌はニキビができやすいって本当?理由と対策を徹底解明
肌がカサカサ乾燥しているのに、なぜかニキビができちゃう、、こう思っている方結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。実はニキビと乾燥肌には密接な関係があるのです。
Contents
乾燥肌なのにニキビ?
ニキビというとなんか顔がギトギトして脂っぽい人がなりそうなイメージがありますよね?実はこれって間違いなんです!オイリー肌の人も乾燥肌の人も、オイリー+乾燥の混合肌の人もみんな関係なくニキビは発生します。
多分ニキビって言うと思春期くらいになると急に増え始めるイメージがあって、思春期は皮脂分泌量が増える時期なので、ニキビはオイリー肌の人がなりやすいというイメージができあがってしまったんじゃないかなと、推測しています。
思春期=脂っぽい=ニキビ
もちろん過度に皮脂量が多い人はニキビが悪化しやすい体質ではあるんですけど、乾燥肌の人もオイリー肌の人に負けずニキビができやすい体質です。
ニキビが発生する根本原因
乾燥肌とニキビの関係について書いていく前にまず、どうしてオイリー肌も乾燥肌の人もニキビができてしまうのか簡単に説明していきますね。
そもそもニキビというのは簡単に言うと、肌が硬くなったり、厚くなったりして毛穴の出口が塞がってしまうと発生します。
そして出口の詰まった毛穴の中でどんどん皮脂が分泌されて、皮脂が大好物のアクネ菌がやってきて、ニキビが成長していきます。
つまりニキビというのは肌が硬く、厚くなって毛穴の出口が塞がることで発生するのであって、直接的には皮脂の分泌量は大きく関係ないのです。
>>>ニキビ最大の原因は毛穴の詰まり!毛穴が詰まる5大原因とは
ニキビと乾燥の関係
ここまで、ニキビは肌の硬さ、厚さが大きく関係していることが分かりましたね。じゃあニキビと乾燥肌はそれほど関係ないの?というとそうではなくて、関係大有りなんです!
実は乾燥肌というのはニキビの根本原因である肌の硬さ、厚さを促してしまうのです。
本来適度な油分に覆われていて水分がたっぷりある健康的なお肌はバリア機能がしっかり働いていて、紫外線やハウスダスト、皮膚にいる悪い菌からの攻撃から肌を守ってくれています。
しかし肌が乾燥してしまうと、バリア機能が壊れてしまい、外からの攻撃に弱くなります。紫外線の影響も大きくなりますし、ハウスダストやダニの死骸が肌に入り込んでしまいます。
こうして肌が外敵から攻撃を受けると、肌荒れや敏感肌の原因となってしまいます。
なので乾燥した肌は外敵から身を守るために、肌の生産ピッチをあげます。すると新しい肌が次々に作られるのですが、急ピッチで作られた肌は未熟でバリア機能をしっかり果たしてくれません。
するとさらに肌生産工場では肌を生産し始めるので、バリア機能を果たさない未熟な角質で肌はどんどん厚くなっていきます。こうなるともう悪循環で、乾燥肌により急ピッチで作られた肌はでこぼこした厚みのある凹凸肌になってしまうのです。
こうして乾燥肌によって硬く、厚くなった凹凸肌では、とても毛穴が詰まりやすい状態であり、ニキビが発生してしまうのです。
つまり、
乾燥肌→バリア機能の低下→外敵から身を守るため肌の生産ピッチの上昇→未熟な角質がどんどん作られる→肌が硬く、厚くなる→ニキビが発生
このようなメカニズムで乾燥肌はニキビの原因となってしまうんですね。
乾燥肌ニキビがやっかいな理由
しかも元々乾燥しやすい肌質の方は上記のように、外敵からの刺激に非常に弱い状態です。なので乾燥肌の方は敏感肌体質の人が多く、ニキビの取り扱いには注意が必要です。
特に『アクネ菌を撃退』などと、うたってあるような市販の洗顔料やニキビ化粧品は、肌の乾燥を促す界面活性剤が入っていたり、洗浄成分が強いものが多く注意が必要です。
またニキビに効果の出やすいピーリング洗顔も控えたほうがいいかもしれません。
つまり強い乾燥肌でニキビがある人の場合、乾燥肌自体がニキビの原因となっているケースが多いので、いくらしっかり洗顔をしたり、塗り薬を塗ったとしても根本の『乾燥』を解消してあげない限り、ニキビとの戦いは終わりません。
なので乾燥肌ニキビの人は『保湿』に徹底的にこだわることが非常に重要です。肌をしっかり保湿してあげることで肌が硬く、厚くなることも防げますし、ターンオーバーの正常化にも繋がります。
正しい保湿ケアの方法
よしそれなら毎日たっぷりと化粧水をつけるぞ!!と思った方もいるかもしれませんが、実はその方法は正しくありません。
日本は化粧水大国なので、保湿=化粧水と考えている方も多いかもしれませんが、実は化粧水が保湿に与える影響というのは小さいのです。化粧水というのはその名の通り成分の大半が水でできているため、保湿に優れた成分というのはあまり含まれていません。
肌をしっかり保湿してあげるには『美容液』を塗ってあげることが非常に重要です。美容液は美容や保湿に関する成分がたくさん含まれていて、化粧品会社が日々研究開発している成果を集約したアイテムです。
なのでべっとりしたイメージがニキビに逆効果と美容液を敬遠していた方もいるかもしれませんが、全くそのようなことはなく、むしろ付けるべきものです!
美容液を選ぶ基準は『セラミド』
美容液を選ぶ際には『セラミド』が含有されているものを選ぶようにしましょう。保湿成分というと、コラーゲンやアミノ酸を想像される方も多いかもしれませんが、保湿力は『セラミド』が圧倒的に優れています。
セラミドは水分をサンドイッチのようにギュッとはさみこむ性質があり、どんなに湿度が下がって空気がカラカラになっても、絶対に水分を離さない最強の保湿成分です。
多くの皮膚専門家も保湿成分として『セラミド』を推奨していて、美容液を選ぶ際はセラミド含有のものを選べばまず間違いありません。
乳液は使わなくていいの?
ここまで書くと乳液は使わなくていいの?と思われた方もいるかもしれません。実は乳液というのは『肌に油分を与えてあげることによって水分蒸発を防ぐ』のが本来の役割であって、保湿が本来の役割ではありません。
『乳液でフタをする』なんて言い方がよくされますが、これは水分の蒸発を防ぐためにフタをするという意味合いなんですね。
なので、肌に適度な油分がある人はすでに充分油分は足りているので、さらに乳液を付ける必要はありません。油分はアクネ菌のエサとなりますので、油分の付け過ぎはニキビ悪化に繋がってしまいます。
ただ乾燥肌オンリーで肌に油分が足りていない人は、
化粧水→美容液→乳液
と保湿ケアすることで、化粧水や美容液で肌に与えた保湿成分を油分でフタをしてあげましょう。
まとめ
乾燥肌ニキビの人は以下のメカニズムでニキビが発生しやすいんでしたね。
乾燥肌→バリア機能の低下→外敵から身を守るため肌の生産ピッチの上昇→未熟な角質がどんどん作られる→肌が硬く、厚くなる→ニキビが発生
そして乾燥肌ニキビの人には保湿ケアがとても重要になってきて、保湿ケアにはセラミド含有の美容液を選ぶことが重要です。
【適度に油分は足りているが乾燥肌】
化粧水→美容液
【乾燥肌オンリー】
化粧水→美容液→乳液